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ONE DAY SPECIAL LIVE 2008 @日比谷野外音楽堂 [馬場俊英/LIVE記録(ワンマン)]

2007年4月29日、大阪城野外音楽堂。
その日は抜けるような青空だった。


それから1年・・・。


※これは“野音でピース!”のライブ記録のため、NHKの放送を楽しみにされている方はネタバレしてるのでご注意ください。もちろん長編です。
尚、ここに書いてあることと、放送で流れるライブ映像に差異が生じましても、責任は負いかねます。
人間の記憶とはそういうものです。(泣)

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2008年5月25日、日比谷野外音楽堂。

地表から湧き上がる雨上がりの熱気とともに“ONE DAY SPECIAL LIVE 2008”は『君はレースの途中のランナー』からスタートした。

馬場さんが満面に笑みを湛えている事は遠目に見てもわかる。
会場のボルテージは最初から上がりっぱなし!!
関東でのライブはアウェー感を感じてしまうのが否めないのだが、このLIVEはそんなことを微塵も感じさせることはなかった。
最初から会場全体に、みんなの気合が満ち溢れていた。

会場中に響き渡る“トシヒデーーーっ!!!”という野太い歓声。

胸に「YORICHU」と書かれたユニフォームを身にまとったオヤジ達。

曲間にあがるこの歓声が、アットホームなとてもいい空気を作り出していた。
馬場さんもこの地元からの大応援団の声援にリラックスしているようだった。


『明日へのフリーウェイ』

拳を突き上げて一緒に歌う姿に、これまでに感じたことのない男くさいライブ感があって、楽しい♪
また、こういうムードが馬場さんにはよく似合うんだ。
アタシも一緒になって拳を上げて大盛り上がり!!



そして、聞こえてきたあのリズム・・・。



もしかして・・・? もしかして・・・? もしかして・・・?



実はもうとっくに分かってるんだ。あの曲だってこと。
でも、何故か「待て!」って声が聞こえる。
ドキドキ、ドキドキ・・・




そしてやはり・・・

イントロと同時にアタシは訳のわからない声を発して崩れた。。。

ちゃんと見なきゃ。ちゃんと聴かなきゃ。って思うんだけど、今回は特にいろんな想いが押し寄せてきて馬場さんが滲んで見えない。
ババタオルで涙を拭っては、必死に堪えようとするんだけど、顔が歪む。
やっとの思いで立ち直った時には既に2サビ。。。嗚呼、、、

『陽炎』はアタシの中で完全に馬場さんそのものになっている。
できるなら、アタシは苦しい時、つらい時に馬場さんを奮い立たせたり、勇気付けられるワンシーンの一部でありたい。。。
心からそう思う。




『ただ君を待つ』
大好きな曲なのに、馬場さんの声の印象しか残っていない、、、


あれ?っとなっている間に生フルートで始まったのは『風の羽衣』。
馬場さんがアタシの心を連れて気持ちよさそうに空を飛ぶ。
その姿は雄大で、美しい。。。


『軽井沢』
何故か429の光景が鮮明にフラッシュバックした。
よく考えたら、ライブではこの曲、後にも先にも野音でしか聴いたことがないんだった。
レンゲの畦道やトンボの坂道など、情景描写が自然にあふれてるから、野音にぴったりはまり込む。。。
そして、何故か懐かしくて、暖かい気持ちになる。本当はちょっと切ない唄なのに。。。


「馬場ヒストリーには欠かせない曲、心臓がドキドキします。」って馬場さんが言うから、アタシの心臓もドキドキが止まらない。。。
間違いなく“懐かしい曲が来る!!”と思った。


そう、その曲とは、なんと『Heartbeats Groove』!!!

歓喜の声を上げた後、アタシはこの曲が好きだと言っていたあるお姉さん(笑)の名前を呼んでいた。
そしてそこにはまた、今ここにいられることの感動に震えるアタシがいた。。。


馬場さんが「Say!」と煽る。

Dont’you know? Don’t you know? 
Don’t you know? wow wow
Ah~ Can’t you feel my heartbeats groove?

唄ったよ~♪ 皆で。。。
こんな光景、想像すら出来なかったよ。。。
ありがとう。とにかく、いろんな人にありがとう。。。そんな気持ち。


雨対策に選曲したという『八月のレイン』。
ジャージーな大人の雰囲気が、雨上がりの湿った空気によくマッチしていた。




さて、ここからは座って、アコースティックな世界を。。。


空ではこのライブの模様を収録しているNHKのヘリコプターが大きな音を立てていた。
少し恨めしげ(NHKには感謝してるんだけど・・・)に空を見上げたが、曲が始まるとヘリコプターなんてどこ吹く風。
馬場さんの歌声にググッと引き寄せられ、優しいメロディと言葉が私の心に沁みこんでゆく。。


『今日も君が好き』
『小さな頃のように』

この辺りだっただろうか??
「今日は僕の小学校と中学校の担任の先生が来てるんです・・・」と話し出した。

先生方は起立して、ステージの馬場さんに手を振る。。。
後姿なのに、嬉しそうに笑っている先生の顔が想像できた。

そして、誇らしげに「僕、ミュージシャンになったんです。報告が遅くなってすみません。」って。。。

笑っちゃったけど、でも実は激しく感動してたんだ。。。

2006年12月8日、初めてのフェスのステージで馬場さんが話してくれたこと。

タクシーの運ちゃんなどに職業を聞かれることがあると、「シンガーソングライターやってます」と言うんだけど、どうしても「知らないと思いますけど、、、」って言ってしまう。
でも、もう今日からそんなことを言うのはやめます!って。。。

先生に胸を張って「ミュージシャンになったんです。」という姿に、こんな言い方をしては語弊があるかもしれないが、ようやく馬場さん自身が胸を張ってそう言えるときが来たんだな・・・。
そう思って胸が熱くなった。


この野音に至るまでの経緯を丁寧に話してくれる中、絶妙なタイミングでカラスが鳴いた。

「すみません。インディーズで。。。」

少しいじけた感じでカラスに謝る馬場さんは、本当にかわいかった。

そして『スタートライン~新しい風』。

429では涙でボロボロだった『スタートライン』。
でも、このライブは違っていた。
馬場さんにもう涙はなかった。。。

ハープを付け、『ロードショーのあのメロディ』のイントロが始まる。
会場中が息を呑むように聴き入っていると、唄うと見せかけて、普通に曲説をし出す馬場さんに会場中がコケた。
さすが馬場さんだ。(笑)

ユニフォーム軍団(恩師、同級生、先輩、後輩)を目の前に、この『ロードショーのあのメロディ』を唄う馬場さんの胸中はいかなるものなんだろう??
また、逆にこの唄を聴くユニフォーム軍団の胸中は??
そんなことを考えながら聴いていると、これまた胸が熱くなる。

曲も佳境に入り、一番力の入るところ。
一瞬の静寂ののち、“幾つもの~♪”と同時にステージが眩しい位にカッと明るくなった。
ナイスな演出だ。
そしてこの時に初めて、陽が落ちていることに気づいた。


いよいよ盛り上がりのコーナーである。


ここでまた何か懐かしい曲がくる予感はしていた。。。
すると・・・サックスが鳴り響く。
以前から、初期のアルバムをフューチャーしたライブを切に願っていたアタシだから、狂喜乱舞せずにはいられない。

そう、『ティラノサウルスの恋』である。



そして怒涛のウォーウォー系!!

『働楽~ドウラク』、『オセロゲーム』。

もう、一体何のウォーウォーなんだか、、、(笑)

皆が拳を突き上げ大合唱したり、ジャンプしたりする様は、これまで見てきたババライブのそれとはまた違う。
馬場さんもひざで大きくリズムを取ったり、拳を突き上げたりノリノリだ。
野音ということもあり、開放感たっぷりだ。
皆がそれぞれに、それぞれの楽しみ方で楽しんでるが、その動きは何故か綺麗に調和している。
アタシはというと、あまりにも楽しすぎて、はしゃぎすぎて、汗だくになってヘロヘロ。。。でも元気いっぱい!


いよいよ本編の最後を飾る曲。
ついにこの時が来た。

イントロが入り、溜めに溜めた、“Hey,Boys Do it!♪”に会場中が沸く。
あの時、涙ながらに唄った『ボーイズ・オン・ザ・ラン』が今日は満面の笑みで力強く唄われていく。


さあ! さあ!! さあ!!!



キタッ!!!  



大観衆にピース!!!



無数の色とりどりのBOTRタオルとピース、そして笑顔が会場を埋め尽くす。
馬場さんの目に映る景色は、壮観だったに違いない。

そして曲のラスト、“Hey,boys do it!”ジャ~ン♪と共に銀テープが空を舞った。
その銀テープに気を取られていると、ステージ上で花火が4本(?)吹き上がり、馬場さんの「ありがとう!」という言葉とともにメンバーがステージ袖に消えていった。


アンコールを待つ間にジェット風船を膨らます。
二人で6つの風船を空気が抜けないようにしっかりと握り、馬場さんの再登場を待つ。

なぜ6つもって??

429の教訓である。(笑)
429では笛が取れてしまい、ジェット風船を飛ばせなかった旦那がタイガース公認のジェット風船を予備として持参したのだ。
結局予備は必要なかったのだが、折角だし・・・ということで一緒に飛ばすことに。
後で掃除をしてくれるスタッフの方々には本当に申し訳ない、、、


既に皆が膨らませた風船を持って待機していることに、やや驚きながら馬場さん登場。
あわてて風船を膨らます。そして一言。

「間違っても『六甲おろし』は唄わないように!」


馬場さん、ゴメン。アタシたちが持ってる風船の3分の2はタイガース公認の風船だったよ。。。


カウントダウンと共に無数の色とりどりの風船が空を舞う。
429の光景がまたフラッシュバックする。

ピ~!と鳴きながら舞い上がる風船たちを見上げつつ・・・


ああ、これで完結なんだ。。。


だからと言って感傷的になっているわけでもなく、とにかくただ、充実感に包まれていた。


流れてきたイントロは『男たちへ 女たちへ』。
自然発生したサビでの手ふり。
その数も徐々に増えていき、最初は左右バラバラだった手振りも、サビを繰り返すたびにだんだん揃ってきて、最後には大きな波になっていた。

いい光景だな。。。そう思った。


そして・・・。


「大阪のテイクより良い声を聴かせてください。」と『君の中の少年』のサビの練習。


あ゛、、、


馬場さん!馬場さんだけが音外れてるよ。。。(爆)

でも、気にしない!
なぜならそれが馬場さんだから・・・。

唄った。全力で唄った。

やりきった。。。完全燃焼!!
そんな感じだった。


あっちこっちで野太い声が飛ぶ。それに混じって黄色い声援も。。。
アタシも「ありがとう~!!」と叫んでみたものの、やっぱ馬場さんには黄色い声援はいらねぇ!!
ホントに野外の男クサイ空気が似合う男だ。


最後に「地球に生まれてよかったーーー!!」と時代の波に乗りつつも、皆の様子を伺うように遠慮がちにガッツポーズする様がいかにも馬場さんらしい。


そんな馬場さんがやっぱり大好きだ。。。


文字通り、“ONE DAY SPECIAL”なライブだった。


その余韻に浸りつつ大阪に戻り、429で配布された「馬場俊英からの手紙」を読み返してみた。

そこには、“野音でピース!”のことをこんな風に書いてある。

「ステージの上の僕も、客席のファンも、ステージ裏のスタッフも、関わる全員が目を閉じれば心にまったく同じ光景を浮かべることができる、そんな目標。これはいいな、、と思いました。」

ホントにその通りに完結した。


やっぱ凄げぇや、馬場俊英!!!


改めて、“野音でピース!”が完結したことを実感したのだった。




セットリスト♪

 君はレースの途中のランナー
 明日へのフリーウェイ
 陽炎
 ただ君を待つ
 風の羽衣
 軽井沢
 Heartbeats Groove
 八月のレイン
 今日も君が好き
 小さな頃のように
 スタートライン~新しい風
 ロードショーのあのメロディ
 ティラノサウルスの恋
 働楽~ドウラク
 オセロゲーム
 ボーイズ・オン・ザ・ラン
 
EN
 男たちへ 女たちへ
 君の中の少年




さて、じゃあ次の目標は??


そのひとつは、アタシは昨日のABCラジオでの馬場さんの言葉にあるんじゃないかな?って思ってる。

「演れたらいいなぁ・・・って所はあるんですけど・・・。もうちょっと頑張って具体的になってきたら言いたい。」って。。。

分かってるよ。皆まで言わなくても。



次は“1万人でピース!”。



でしょ??(笑)



その時には、また、馬場さんと同じ空気を吸って、同じ景色を見て、一緒に歌いたいなぁ。。。
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