その日は、綺麗に晴れ渡っていた。 [あんなこと、こんなこと。]
それはよく晴れた日の午後だった。
2013年7月9日(火)。
あと何分かで時計が3時を示す頃、アタシのiPhoneが鳴った。
表示画面には父親の名前。
とうとうこの時が来たか、、、
全てを察知して電話に出る。
「もしもし」
「おお、あのなぁ。ついさっき逝きよったわ・・・。」
「ホンマに。。。」
お互い覚悟は出来ていたから、びっくりするくらい穏やかに落ち着いて話すことが出来た。
すごい静寂に包まれながら、最期の様子を聞かされた。
窓から何気なく見上げた空は、とても綺麗に晴れ渡っていた。。。
実家には9歳になるビーグルがいて。
アタシが仔犬の頃に貰って来たかわいい奴。
昨年の12月初旬に甲状腺がんが見つかったんだけど、既にあちこちに転移していて、成す術がなかったの。
あと2、3ヶ月。
うちの子に突きつけられた命の期限。。。
その期限から4ヶ月・・・。
その日は朝から食事も取れない状態で、ぐったり横たわりながら、2カケほどの氷をカリカリしたのが最後の食事だったらしい。
仕事で2時間ほど目を離した間に、どうやって出ることが出来たのか??
家を抜け出し、隣の家との間にある、土地の神様を祀った、小さな祠の水場で息絶えていた。
目を開け、下もベロンと垂れていたけど、その表情はとても穏やかで、まるでまだ生きているようだったって。。。
犬は死に場所を選ぶって言うけど、本当にそうなんだね。。。
最後の力を振り絞って家を抜け出し、そこまで歩いていく姿を想像すると今でも胸が締め付けられる。
「明日焼き場に連れて行くけど、来るか??」
「うん・・・よう見んからやめとく。」
「そうか。ま、もし気が変わったら連絡して」
電話を切った瞬間、堰を切ったように、嗚咽と共に大量の涙が零れ落ちた。
覚悟は出来ていたけど、やっぱり涙が止まんなかったよ。
少し前に誰かがこんなようなことをツイートしてくれてたんだけどね。
人は生まれると同時に、人生という長いマラソンのスタートを切る。
そして、人生を終えるときに、ようやくそのマラソンをゴールすることが出来る。
亡くなるということは、マラソンを完走したということだから、何も悲しむことはない。
むしろ「よく頑張った。おめでとう」と言ってあげたい。
目からウロコだったよ。
これは生けるもの全てに共通することだなぁ・・・って思った。
そう考えると、少し気が楽になれたんだ。。。
涙でグジャグジャになりながら、ふとこの言葉を思い出して、やっぱり最後に「良く頑張った。ありがとう」って声をかけてあげたくなった。
このままお別れじゃ後悔するって。。。
翌日もホントに良い天気だった。
午後から半休を取った旦那と連れ立って会いに行ったら、本当に気持ち良さそうに安らかに眠っていて。
絶対泣かない!って心に誓ってたんだけどね。
頭撫でてあげた瞬間、勝手に涙がポロポロこぼれちゃって。
顔は笑ってんのに、どうやっても涙が止められない、、、
「〇〇らが来てくれたで!」
あれ?うちの父親ってこんなに優しかったっけ??(爆)
「最期にもういっぺん身体綺麗に拭いたろう」
そう言いながら、「ちょっと動かすで。ごめんやで。」「綺麗にしたるからなぁ」
っていちいち声をかけてあげながら、丁寧に身体を拭いてあげる父親を見ながら、「父ちゃんにこんな優しい一面があったとは・・・」と新たな発見をした次第(爆)
するとね。
もう亡くなってから丸一日経ってるっていうのに、突然オシッコをしたんだ。
「え、今??」って感じで。
でもね、いつもそうだったね。
この子はアタシらが来ると、必ずオシッコしながら大喜びで飛び掛ってくる子だったの。
だからさ、アタシらが来たことをわかって、喜んでくれたのかなぁ??ってね☆
そう思うと、まるで奇跡が起こったような感覚で、ゾクッとするものを感じたよ。
棺代わりの箱に、お花と大好きだったジャーキーやクッキーを入れてあげて、焼き場へ。
行きしなはよく散歩で歩いた道を通ってあげたよ。
父親と母親は笑いながら思い出話をして、アタシらは密かに涙を流している・・・そんな構図。
焼き場に着くと、受付を済ませて最期のお別れ。
ちゃんとお焼香させてもらうことが出来て、そのおかげで気持ちの整理がつけられたような気がする。
「よく頑張ったね。ありがとう。大好きやで」
そして、最後の最後に撫でてやりながら、こっそりかけた言葉は・・・
「ムクちゃんに遊んでもらいや~」
(笑)
別れを惜しみつつ、それでも車に乗り込んだ時には、もう涙は止まってた。
ちゃんと見送ることが出来てよかった。。。
今年の年明け、なんとか桜の季節までは頑張って欲しい。
最後に桜の中を一緒に散歩したいって願っていて。
アナタが頑張ってくれたから、最後に一緒に桜を見ることが出来たね。
ありがとう。
ホントにやんちゃで、とぼけた奴で、たくさん笑わせてくれたね。
時には二人で地べた転げまわってわやくちゃになったりして(笑)
だけどとても頭が良くて、ホントにかわいい奴だった。
最後はちょっとしんどい思いをさせてしまったけど、アナタの病気との闘いは、とても立派だった!!
カッコよかったよ!!
アナタの首をかしげる仕草も、申し訳なさそうな上目遣いも、全部憶えてるよ~!!
たくさんの想い出をありがとうね☆彡
そして・・・
ホントによく頑張った!!
完走、おめでとう~!!
今頃はムクちゃんに会って、
「いつもうちの〇〇がお世話になってます。。。」
なんて、ご挨拶してくれてるのかなぁ??(笑)
2013年7月9日(火)。
あと何分かで時計が3時を示す頃、アタシのiPhoneが鳴った。
表示画面には父親の名前。
とうとうこの時が来たか、、、
全てを察知して電話に出る。
「もしもし」
「おお、あのなぁ。ついさっき逝きよったわ・・・。」
「ホンマに。。。」
お互い覚悟は出来ていたから、びっくりするくらい穏やかに落ち着いて話すことが出来た。
すごい静寂に包まれながら、最期の様子を聞かされた。
窓から何気なく見上げた空は、とても綺麗に晴れ渡っていた。。。
実家には9歳になるビーグルがいて。
アタシが仔犬の頃に貰って来たかわいい奴。
昨年の12月初旬に甲状腺がんが見つかったんだけど、既にあちこちに転移していて、成す術がなかったの。
あと2、3ヶ月。
うちの子に突きつけられた命の期限。。。
その期限から4ヶ月・・・。
その日は朝から食事も取れない状態で、ぐったり横たわりながら、2カケほどの氷をカリカリしたのが最後の食事だったらしい。
仕事で2時間ほど目を離した間に、どうやって出ることが出来たのか??
家を抜け出し、隣の家との間にある、土地の神様を祀った、小さな祠の水場で息絶えていた。
目を開け、下もベロンと垂れていたけど、その表情はとても穏やかで、まるでまだ生きているようだったって。。。
犬は死に場所を選ぶって言うけど、本当にそうなんだね。。。
最後の力を振り絞って家を抜け出し、そこまで歩いていく姿を想像すると今でも胸が締め付けられる。
「明日焼き場に連れて行くけど、来るか??」
「うん・・・よう見んからやめとく。」
「そうか。ま、もし気が変わったら連絡して」
電話を切った瞬間、堰を切ったように、嗚咽と共に大量の涙が零れ落ちた。
覚悟は出来ていたけど、やっぱり涙が止まんなかったよ。
少し前に誰かがこんなようなことをツイートしてくれてたんだけどね。
人は生まれると同時に、人生という長いマラソンのスタートを切る。
そして、人生を終えるときに、ようやくそのマラソンをゴールすることが出来る。
亡くなるということは、マラソンを完走したということだから、何も悲しむことはない。
むしろ「よく頑張った。おめでとう」と言ってあげたい。
目からウロコだったよ。
これは生けるもの全てに共通することだなぁ・・・って思った。
そう考えると、少し気が楽になれたんだ。。。
涙でグジャグジャになりながら、ふとこの言葉を思い出して、やっぱり最後に「良く頑張った。ありがとう」って声をかけてあげたくなった。
このままお別れじゃ後悔するって。。。
翌日もホントに良い天気だった。
午後から半休を取った旦那と連れ立って会いに行ったら、本当に気持ち良さそうに安らかに眠っていて。
絶対泣かない!って心に誓ってたんだけどね。
頭撫でてあげた瞬間、勝手に涙がポロポロこぼれちゃって。
顔は笑ってんのに、どうやっても涙が止められない、、、
「〇〇らが来てくれたで!」
あれ?うちの父親ってこんなに優しかったっけ??(爆)
「最期にもういっぺん身体綺麗に拭いたろう」
そう言いながら、「ちょっと動かすで。ごめんやで。」「綺麗にしたるからなぁ」
っていちいち声をかけてあげながら、丁寧に身体を拭いてあげる父親を見ながら、「父ちゃんにこんな優しい一面があったとは・・・」と新たな発見をした次第(爆)
するとね。
もう亡くなってから丸一日経ってるっていうのに、突然オシッコをしたんだ。
「え、今??」って感じで。
でもね、いつもそうだったね。
この子はアタシらが来ると、必ずオシッコしながら大喜びで飛び掛ってくる子だったの。
だからさ、アタシらが来たことをわかって、喜んでくれたのかなぁ??ってね☆
そう思うと、まるで奇跡が起こったような感覚で、ゾクッとするものを感じたよ。
棺代わりの箱に、お花と大好きだったジャーキーやクッキーを入れてあげて、焼き場へ。
行きしなはよく散歩で歩いた道を通ってあげたよ。
父親と母親は笑いながら思い出話をして、アタシらは密かに涙を流している・・・そんな構図。
焼き場に着くと、受付を済ませて最期のお別れ。
ちゃんとお焼香させてもらうことが出来て、そのおかげで気持ちの整理がつけられたような気がする。
「よく頑張ったね。ありがとう。大好きやで」
そして、最後の最後に撫でてやりながら、こっそりかけた言葉は・・・
「ムクちゃんに遊んでもらいや~」
(笑)
別れを惜しみつつ、それでも車に乗り込んだ時には、もう涙は止まってた。
ちゃんと見送ることが出来てよかった。。。
今年の年明け、なんとか桜の季節までは頑張って欲しい。
最後に桜の中を一緒に散歩したいって願っていて。
アナタが頑張ってくれたから、最後に一緒に桜を見ることが出来たね。
ありがとう。
ホントにやんちゃで、とぼけた奴で、たくさん笑わせてくれたね。
時には二人で地べた転げまわってわやくちゃになったりして(笑)
だけどとても頭が良くて、ホントにかわいい奴だった。
最後はちょっとしんどい思いをさせてしまったけど、アナタの病気との闘いは、とても立派だった!!
カッコよかったよ!!
アナタの首をかしげる仕草も、申し訳なさそうな上目遣いも、全部憶えてるよ~!!
たくさんの想い出をありがとうね☆彡
そして・・・
ホントによく頑張った!!
完走、おめでとう~!!
今頃はムクちゃんに会って、
「いつもうちの〇〇がお世話になってます。。。」
なんて、ご挨拶してくれてるのかなぁ??(笑)