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千綿偉功との出会い。 [千綿偉功♪]

IMG_0705.jpg


出会いはひまわり畑だった。。。
曇天の下にパッと咲いたひまわりのような笑顔と、太陽のような歌声。
一瞬泣いた空が、その唄に呼応するようにフワッと明るくなった。
甘い蜜に誘われた蜜蜂のように、アタシの心は吸い寄せられ、第六感が騒ぎ出す。。。

今から思えば、それは紛れもなく“ひと耳惚れ”だった。。。

気が付いた時には、アタシは飢餓的な感覚に陥っていた。
もう一度生唄を聴きたい!!あの笑顔を見たい!!音源が欲しい!!
アタシの中でそんな想いが渦巻く中、タイミング良く、5日後に参加する予定だった東京でのライブ、「夏の記憶」の出演者の中に彼の名前があった。。。

千綿偉功

ビジュアルとしては目にしたことはあったこの「千綿偉功」の4文字。
でも、名前の読み方はわからない・・・。
この短いスパンの中で、再びそのステージを体感出来ることは、自分の感性を確認出来るし、何より自分の中の熱を確かなものにするには絶好のチャンスだった。


友達曰く、“つかみ”が最高だった。

会場に足を踏み入れるなり、いきなりCD販売の準備をしている千綿さんが目に飛び込み、反射的に声を掛けていた。
まるでどこかの店員さんと会話しているようなごく自然な流れ。

「CDこれだけですか~?」
「いや、他もあるよ」。
「じゃ、後で見に来ます!!」
「今でもいいよ」。
「ん~、帰りにします!!」

この時は、席を確保することが先決で、気持ちがやや焦っていた。
無事に良席を確保した時、この後のスケジュール(東京の友達と合流して飲みに行くことになっていた)を考えると、開演前に購入しておいたほうが効率が良いことに気付いた。

財布だけ握ると、アタシは再び「やっぱり今きちゃいました~♪」と、千綿さんの元に駆け寄った。
他にお客さんはいない。
そこで、先日のひまわり畑で初めて千綿さんの唄に触れてずっと気になっていたこと、今日のライブで千綿さんの生唄が聴けることをめちゃくちゃ楽しみにして来たことを伝えた。
「あの伝説の!!ホントに~?うれしい!!」と、キラキラした笑顔を返してくれる。
「え、じゃあ今日もあそこから来たの?」と訊かれたが、アタシは「あそこ」がどこを指してるかわからなかった。

「あそこって?」
「浜松」。
「いやいや。アタシ、浜松の人間じゃないです。大阪の人間です」。

千綿さんが、やや驚いた表情を見せる。

「じゃあ、大阪から岡野君を観に行って、一回戻ってまた東京??」
「はい」。

アタシはまだ岡野君のことはひとことも言ってない・・・(笑)
なんて頭の回転が速い人だ・・・。

『枯れない花』が入ったCDが欲しいというアタシに、申し訳なさそうに品切れを宣告。
LIVEアルバムを推してくる千綿さんに、「ごめん、ライブアルバムじゃなくて普通のが欲しいです」。
この状況でも躊躇せず自分の意思を貫く自分に苦笑しつつ、「ロック色の強い曲とか色々12曲入った面白いアルバムになってます」と、薦められた「rule」を購入。

rule.jpg


このCDについてのレビューはまた次の機会に(笑)

CDにサインをしてもらいながら、話を続けた。

ひまわり畑で降られた雨の話。
千綿さんが今日雨に降られなかった話。

共通の想い出があるってなんて素敵なんだろう?

「あの時すごい雨でしたね~」
「僕、ビーサンで」。
「でも、楽しかったです」。
「うん。楽しかったね~」。


「今日、雨すごかったの?」
「すごかったですよ。こないだのひまわり畑の雨とは比べ物にならんくらいの豪雨と雷で、びしょびしょになりました」
「僕、降られてないの。だから全然濡れなかった」。
ドヤ顔で胸を張る千綿さんとの会話が、ただただ楽しくて仕方がなかった。

最後にどうしても確認しておきたかったことがあった。
それはもちろん、大阪でのライブ。

「大阪に来られることはあるんですか?」
「えっとね、9月と11月に行くよ。その頃には今日なかったCDも再販できてると思う」。

この時にはまだ11月の大阪でのLIVEはHP上でも告知されていなかったのに・・・。

「楽しみにしてます!!」

笑顔でそう言うと、千綿さんが差し出してくれた両手の中に自分の手を滑り込ませた。
ひんやりとした少し華奢な、でも大きな手。
目の前の笑顔につられて、アタシも全力で笑顔だ。
「ありがとうございます」と言うと、振り返らずに自分の席に向かって駆け出した。

なんなんだろう??この感じ・・・。
絶妙のタイミングで返ってくるレスポンスがとても話しやすくて、自然に自分の中から次の言葉が出てくる。。。
まるで知り合いと会話を楽しんだような充実感。。。

本当に最高の“つかみ”だった。。。



そして迎えた千綿さんのステージ。
爽やかなのに、暑苦しいくらいの熱と艶を帯びた、あったかくて優しい、それでいてシャープな歌声。
我ながら、めちゃくちゃくどい表現(爆)
ひと言では表現しきれない歌力をもっているんだ。
第一印象でフォーキーなイメージを抱いていたアタシは、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。
この人、ロックだ・・・!!
静かに興奮する自分がいた。
誤解されないように付け加えると、アタシは別にジャンルに拘っているわけではない。
ただ、色んな表情を持つ千綿さんの唄に圧倒されたんだ。
抗いようのない引力で、アタシはグイグイとその世界に引き込まれていった。
軽妙なトークに、嫌味のない毒も心地よい。
ギター1本持ったら怖いものは何もないような、威風堂々とした佇まいはアタシをドキドキさせる。

「きっと長い付き合いになる」。

確信に近い予感を胸に帰阪したアタシは、「rule」を聴いてものの見事にどんばまった。
千綿さんの書くあったかいブログに、唄だけではなく人柄にも惹かれていった。
そして今に至る。


半ば参加を諦めていた内野ひまわり祭り。
そこで出会った新しい音楽。
アタシは呼ばれたんだろうか??
そう考えると、やはり音楽との出会いは偶然ではなく必然。
出会うべくして出会っているような気がしてならない。


タグ:千綿偉功
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